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貧乏な粉屋の若者と小猫
貧乏な粉屋の若者と小猫 Märchen

貧乏な粉屋の若者と小猫 - メルヘン グリム兄弟

子どもたちの読書の時間: 10 分

ある水車小屋に、妻も子供もいない年とった粉屋が住んでいて、三人の見習いがこの粉屋の下で働いていました。三人が何年かここで働いていたので、ある日粉屋は三人に、「私はもう年だから、隠居してストーブの後ろに座っていたい。出かけて行って、お前たちのうちで私に一番いい馬を持ち帰った者に、水車小屋をやろう。その代わり、私が死ぬまで面倒をみてもらうことにするよ。」と言いました。ところで、見習いのうち三番目はできが悪く他の二人から馬鹿だとみなされていました。二人はこの男に水車小屋を渡したくないと思いました。後になってその子は水車小屋を欲しいとすら思わなかったんですがね。そこで三人は一緒にでかけ、村に着くと、二人は間抜けなハンスに、「お前は生きてるうちに馬を手に入れられないだろうから、ここにいた方がいいぞ。」と言いました。しかし、ハンスは一緒に行きました。夜になるとほら穴に来て、三人はそこで横になり眠りました。二人のお利口な見習いはハンスが眠ってしまうのを見計らって立ちあがり、そこにハンスをおき去りにして行ってしまいました。二人はとてもうまいことやったぜと思ったのですが、あとでまずい結果になるのは確かでした。   

日が昇るとハンスは目が覚め、深いほら穴に寝転がっていました。辺りを見回し、「あれ~、ここはどこだ?」と叫びました。それから起きあがり、ほら穴から這って出て、森へ入っていき、「ここで全くひとりぼっちで捨てられているのに、どうやって馬を手に入れようか?」と思いました。こうして思いに沈んで歩いていると小さなぶち猫と出会いました。猫はとてもやさしく、「ハンス、どこへ行くの?」と言いました。「ああ、お前は手伝えないよ。」「あなたの望みをよく知ってるのよ。」と猫は言いました。「いい馬が欲しいのね。私と一緒に来て、七年私の忠実な召使をやりなさい。そうしたら生まれてこのかた見たこともないようなりっぱな馬をあげましょう。」(おや、これは変な猫だな、だが猫の言ってることが本当かどうか確かめてやろう。)とハンスは思いました。

それでぶち猫はハンスを自分の魔法にかかった城へ連れて行きました。そこには子猫だけがそのぶち猫の召使をしていました。子猫たちは素早く階段を上下して陽気で楽しそうでした。夜にハンスとぶち猫が食事の席につくと、三匹の子猫が音楽を奏でるように仰せつかり、一匹はチェロを弾き、もう一匹はバイオリンを弾き、三匹目は口にトランペットをくわえ、頬っぺたをいっぱいに膨らませて吹きました。食事が終わると、食卓が片づけられ、ぶち猫は言いました。「さあ、ハンス、こっちへ来て私と踊って。」「嫌だよ。」とハンスは言いました。「ニャンコとは踊らないよ。そんなことしたことない。」「それではハンスをベッドに連れてお行き。」とぶち猫は猫たちに言いました。それで一匹が明かりをつけて寝室へ案内しました。一匹がハンスの靴を脱がせ、一匹が靴下を脱がせ、最後に一匹がろうそくを消しました。次の朝、猫たちは戻ってきてハンスが起きるのを手伝い、一匹は靴下をはかせ、一匹は靴下止めを結わえ、一匹は靴を持って来て、一匹はハンスの顔を洗い、一匹は尻尾でその顔を拭きました。「わあ、とてもふわふわしてるよ。」とハンスは言いました。

しかし、ハンスはぶち猫に仕え、毎日たきぎを割らなくてはいけませんでした。それをするのに、ハンスは銀の斧を受け取りましたが、くさびと鋸も銀でできており、槌は銅でできていました。それでハンスはたきぎを小さく切り、その家にとどまり、おいしい食べ物と飲み物をだされましたが、ぶち猫とその召使の他には誰も見かけませんでした。あるときぶち猫はハンスに、「うちの草地へ行って草を刈り、干しておくれ。」と言って、銀の草刈り鎌と金の砥石を渡しましたが、忘れずにまた返すようにと言いました。そこでハンスはそこに行って言われたことをやり、仕事が終わったとき草刈り鎌と砥石と干し草を家に運び、まだお礼を受け取る時ではないんですか?と尋ねました。「まだです。」と猫は言いました。「同じようなことをもっとやらねばなりません。銀の角材、大工の斧、曲尺、必要なものは何でも、全部銀でできていて、そろっています。これで小さな家を建てておくれ。」それでハンスは小さな家を作り、もう全部やりました、と言いました。それでもやはり馬をもらえませんでした。

それにもかかわらず、七年はハンスにはまるで六か月のように過ぎてしまいました。ぶち猫が、私の馬をみたいかい?とハンスに尋ねました。「ええ」とハンスは言いました。するとぶち猫は小さな家の戸を開けました。そして開けてしまうと、12頭の馬がいました。それはとても見事な馬でつやがよく光っていたので、その馬たちを見てハンスの心は躍りました。今度はぶち猫はハンスに飲んだり食べたりさせ、「家にお帰り。今は馬を渡しませんが、三日経ったら、あなたを追って馬を連れていきますよ。」と言いました。そこでハンスは出かけ、ぶち猫は水車小屋に帰る道を教えてくれました。

ところで、ぶち猫は一度としてハンスに新しい上着をくれたことがなく、前にもってきた汚い古い仕事着を着続けるしかありませんでした。それで七年の間にどこもかしこも小さくなってしまいました。家に着くと、他の二人の見習いもまたそこにいました。二人とも確かに馬を連れてきてはいましたが、一頭は目がみえなくて、もう一頭は足が悪いうまでした。二人はハンスに、お前の馬はどこだ?と尋ねました。「三日したら着くんだ。」すると二人は笑って、「へ―え!間抜けなハンスよ、どこで馬を手に入れるんだい?」と言いました。「いい馬だよ。」ハンスは居間に行きましたが粉屋は、お前は食卓に座ってはいけない、そんなにぼろぼろで破れているんじゃ誰か入ってきたらみんな恥をかくからな、と言いました。それでみんなはハンスに外で食べさせました。夜になってみんなが休む時間になると、他の二人はハンスをベッドに入れようとしませんでした。それでとうとうハンスはがちょう小屋にもぐりこんでちいさな固いわらにねるしか仕方ありませんでした。

三日経って、ハンスが朝に目覚めると、六頭立ての馬車がやってきました。その馬はとても立派だったので見ても嬉しくなりました。

貧乏な粉屋の若者と小猫 メルヘン

一人の家来が七頭目もひいて来ていて、それはかわいそうな粉屋の若者にあげる馬でした。それからきらびやかな王女が馬車から下りて粉屋に入りました。この王女はかわいそうなハンスが七年仕えた小さなぶち猫だったのです。王女は、見習いのできそこないはどこか尋ねました。すると粉屋は、「あいつはここの家にいれられませんよ。ぼろぼろの服ですからね。がちょう小屋に寝ています。」と言いました。すると王様の娘は、すぐにつれてくるように、と言いました。そこでみんながハンスを連れ出すと、ハンスは小さすぎる仕事着をかきあわせて、体を隠さなくてはなりませんでした。家来たちは素晴らしい服をとりだし、ハンスの体を洗い、服を着せました。それが終わると、ハンスはどこの王様にも負けないくらい立派に見えました。それから、王女は他の見習いたちが連れてきた馬を見たがり、目が見えない一頭と足の悪い一頭を見ました。そこで自分が連れてきた七頭目の馬を連れてくるように家来に言いつけました。粉屋はその馬を見ると、こんな馬は今まで自分の庭に入ってきたことがない、と言いました。「それは三番目の見習いの馬です。」と王女は言いました。「それじゃハンスに水車小屋をやることにしよう。」と粉屋は言いましたが、王様の娘は、馬はここにおいていきますし、水車小屋もあなたがもっているように、と言って、忠実なハンスを馬車に連れていき乗せると一緒に去っていきました。

先ず二人はハンスが銀の道具で建てた小さな家に乗りつけました。なんと、それは大きなお城になっていて、中にあるものは全て金と銀でできていました。そのあと、王女はハンスと結婚しました。ハンスは金持ちに、一生暮らしてもお金に困らないほどの金持ちになりました。

このあと、間抜けな人は重要人物になれっこない、とは誰にも言わせませんよ。

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背景情報

解釈

言語

このお話は、グリム兄弟による「貧乏な粉屋の若者と小猫」という童話の要約です。この物語では、主人公ハンスが一見愚か者として扱われながらも、素晴らしい運命をたどるという展開が描かれています。

ハンスは、水車小屋の所有権をかけた競争で兄弟子たちにからかわれ、見下されますが、森の中で出会った不思議なぶち猫の申し出を受け入れることで、状況が一変します。ぶち猫との七年間の奉仕を通じて、多くの試練に耐え、最終的に見事な馬と城を得ることになります。物語の結末では、彼は王女となったぶち猫と結婚し、大変な富を得て幸せを手に入れます。

この物語は、「愚かだと思われている人でも、誠実さや忍耐力が幸運をもたらすことがある」という教訓を伝えており、外見や一時的な評価に惑わされず、内面の価値を信じることの大切さを強調しています。また、童話の典型的な要素である「魔法」「変身」「報酬」なども含まれており、子供たちに夢と希望を与える物語となっています。

この物語は、グリム兄弟の「貧乏な粉屋の若者と小猫」というメルヘンの要約です。この物語は、いくつかのテーマや教訓を持っています。

見た目や評判による判断の誤り: 物語の中で「間抜けなハンス」と見下されている主人公は、彼を軽んじていた他の二人の見習いよりも優れた運命を手に入れます。このことは、人を表面的な要素や評判で判断することの危険性を示しています。

忠誠と努力の報酬: ハンスは猫に対して忠実に仕え、言われた仕事を黙々とこなすことで、最終的に大きな報酬を得ることができました。この点は、努力や忠誠が報われるという教訓を与えています。

魔法や変身の要素: メルヘンによく見られる要素として、普通の猫が魔法によって王女に姿を変えるというファンタジーの要素が含まれています。これにより物語は現実を超えた不思議な展開を見せます。

不公平な扱いに対する逆転劇: ハンスは劣悪な環境で扱われますが、最終的にはそれを逆転させます。これは、不当な扱いを受けている人々に希望を与えるメッセージでもあります。

この物語は、典型的なメルヘンの構造を持ち、主人公の成長と逆転劇を通じて、読者に人生の教訓や希望を伝えるものとなっています。

グリム兄弟の『貧乏な粉屋の若者と小猫』という物語は、多くのメルヘンと同様に、特定の文化的テーマや価値観を反映していると言えます。以下は、この物語の言語学的およびテーマ分析です。

語彙と文体: 物語に使用されている語彙は比較的平易で、口語に近い形式です。これは主に当時の民話が口承で伝えられていたことに由来しています。
– 登場人物の会話は簡潔で、直接的なやりとりが多く、読者や聴者に状況をわかりやすく伝える効果があります。

構造とリズム: 物語は、三部構造に近い形で進行します。序盤で課題が提示され、中盤での試練と助けを経て、最終的に主人公が報われる形です。このような構造は、物語にリズムを与え、聴衆を引き込む役割を果たしています。

繰り返しの使用: 繰り返しの技法は、物語全体を通じて重要な役割を果たしており、特に同じフレーズが複数回使用されることで、物語の記憶に残りやすさが増しています。

テーマ分析

逆境における成功: 主人公のハンスは、周りから「間抜け」と見なされているにもかかわらず、最終的には成功を収める。この物語は、「見かけで人を判断してはいけない」や「努力と誠実さが評価されるべきである」といった教訓を伝えています。

魔法と変身: 猫が実は魔法を使える王女であるという要素は、変身と魔法が現実を覆す力として描かれています。これも多くのメルヘンに見られるテーマの一つです。

階層の逆転: 物語の終わりに、かつては見習いであったハンスが、王女と結婚して裕福になるという階級の逆転は、夢や希望を与えるメッセージとして機能しています。

試練と報酬: ハンスが猫に仕えることで、最終的に大きな報酬を得るという物語の筋は、「努力が報われる」という寓意を持っています。

この物語は、グリム兄弟の他の作品と同様に、当時の社会構造や価値観を反映しつつ、普遍的な人間の経験を通して多くの教訓を伝えています。

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